宝石

エメラルド(翠玉・緑玉)の色・性質の特徴から言葉・意味まで

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鮮やかな、燃えるような緑色が特徴の宝石といえば、エメラルドが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?

 

エメラルドは古くから人と歴史をともにしてきていて、5月の誕生石としても有名です。

 

この記事では、エメラルドの鉱石としての色や特徴から、パワーストーンとしての意味・石言葉などについて紹介していきます!

エメラルドの基本データ

鉱物名 (英語)エメラルド (Emerald)
別名、略称翠玉 (すいぎょく)、緑玉 (りょくぎょく)
主な産地コロンビア、ブラジル、ザンビアなど
主な色緑、エメラルドグリーン
構造六方晶系
硬度7.5 ~ 8
比重2.7
屈折率1.58 ~ 1.59
光沢ガラス光沢、玻璃(はり)光沢
岩石の成分Al2Be3Si6O18

 

エメラルドの名前の由来

サンスクリット語で「みどりの貴石」を意味する “スマラカタ” が由来とされていて、そこからラテン語の “スマラグタス” (smaragdus) になりました。

そして最後に古フランス語のエスメラルドへと変化して、現在のエメラルドへと至りました。

ちなみに、 漫画や小説、ゲームなどでよく出てくる “エスメラルダ” という名前は、エメラルドのスペイン語読みです。

 

エメラルドの性質・特徴

では、ここからはエメラルドの主な性質について紹介します。主な特徴は以下の3つです。

エメラルドの主な性質
  1. とても傷つきやすい石
  2. 実は、ベリルの変種
  3. 人間の歴史の裏にあった宝石

 

1. とても傷つきやすく、繊細な石

エメラルドは内部に無数の傷がある状態が普通で、これが天然のエメラルドを見分ける標識ともなっています。

 

こうした傷があっても、エメラルドは一般に “宝石” として流通させることが認められていて、石の大気性を高めたり傷を塞いで色を強調する目的でオイルや樹脂に浸す処理を加えてあります。

 

また、内部の傷のせいで硬度が高いにも関わらず衝撃に弱く、簡単な処理を加えただけですぐにひび割れたり欠けたりしてしまうので、「職人泣かせの石」としても有名です。

 

エメラルドは屈折率がダイヤモンドほど高くないので、ブリリアントカットを施しても宝石特有の輝きが見られないという特徴がありました。

そのため、エメラルド専用に「エメラルド・カット」という新しい研磨方法が生み出されました。

 

2. ベリルと成分は変わらない

エメラルドはベリルと呼ばれる宝石と組成を同じくします。色によって名称が変わる宝石は少ないのですが、その代表格と言ってもいいでしょう。

ベリル系の宝石

エメラルド:ベリル系の中で、緑色が強い

アクアマリン:海水青色と呼ばれる深い青

モルガナイト:ピンク色、桃色を示す

ヘリオドール:緑黄色

ゴッシェナイト:無色

 

この中で、人気・価値がともに高いのはやはりエメラルド、次いでアクアマリンとなっている印象です。

 

「エメラルドのように鮮やかな緑色」として知られるエメラルドグリーンという色があるように、エメラルドの色は特徴的なのです。

 

3. 人間の歴史の裏にあった宝石

エメラルドの歴史は古く、紀元前300年ごろの書物にはすでに登場したとされています。

クレオパトラが好んだ宝石のうちの1つとしても知られていて、鉱山にたくさんの奴隷を送り込み、採掘させたことが知られています。

 

また、キリスト教ではエメラルドはイエスの善良な心の象徴とされ、ユダヤ教では「聖なる石」として知られています。

 

このように、歴史や宗教と深く関わってきた宝石としてエメラルドは有名なのです。

 

エメラルドの宝石言葉

エメラルドは次のような意味を持つ石です。

エメラルドの石言葉
  • 幸運・幸福
  • 希望
  • 安定

 

エメラルドは古くから人間と関わってきた石というのもあってか、時代によって意図が少し変わっていった石のようです。

例えば、古代エジプトではエメラルドは繁殖と命の印とされました。また、ヨーロッパではてんかんの発作を防ぐために身につけられていたそうです。

 

時代が進むと、未来を予言する力があるとして重宝されたり、目の力を高める石、魔女の石など様々な解釈が生まれていきました。

 

中世以降に共通していたのは、「エメラルドは邪悪なものから身を守る力を持つ」という点でしょう。石言葉の “安定” はこれを示しています。

 

また、幸運や幸福については、エメラルドは出土量が少ないために富の象徴としての一面があったことが伺えます。

 

エメラルドが産出する地方を見てもらえばわかる通り、産地は主に中南米です。

このため、太平洋を横断できるようになるまではヨーロッパでは大変貴重な石とされていて、裕福な王族・貴族しか所持を許されない石でした。

 

パワーストーンとしてのエメラルド

パワーストーンとしてのエメラルドは、以下のような力があるとされています。

パワーストーンとしてのエメラルド
  • 迫り来る脅威から身を守りたい
  • 優しさに溢れた生活を送りたい
  • ストレスを浄化したい

 

昔から守りの石とされていたので、何か外的なもの、邪気などを払い、身を守るという力があるとされています。

 

また、医薬にも応用されていたので体から疲れやストレスを追い出す役割も果たすとされています。