宝石

ラピスラズリ (瑠璃)の色・性質の特徴から言葉・意味まで

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宝石をよく知らない人でも、ラピスラズリという名前だけは聞いたことがあると思います。それもそのはずで、ラピスラズリは水晶などと並んで「最初のパワーストーン」と言われているほど歴史の古いものだからです。

 

日本では9月、12月の誕生石になっていたり、瑠璃という名前で親しまれています。

この記事では、そんなラピスラズリのストーリーや宝石言葉などを中心に紹介したいと思います。

ラピスラズリの基本データ

鉱物名 (英語)ラピスラズリ (lapis lazuli)
別名、略称瑠璃
主な産地アフガニスタン、ロシア、タジキスタン、チリなど
主な色青、群青、ウルトラマリンブルー
構造等軸晶系
硬度5.0 ~ 5.5
比重2.3 ~ 2.6
屈折率1.5
光沢脂肪状光沢
岩石の成分(NaCa)7-8(Al,Si)12(O,S)24〔(SO4),Cl2,(OH)2

 

ラピスラズリの名前の由来

ラテン語で「石」を表すLapis (ラピス) と、アラビア語で「青い空」を表すLazward (ラズワード) が合わさってできた言葉とされています。

 

和名では瑠璃といいます。”瑠” も “璃” も宝石を表す王に、それぞれ読みを表す「留(ル)」と「离(リ)」を合わせた感じです。

 

瑠璃は仏教で貴重とされてきた七つの宝石を表す七宝の一つとされています。

 

七宝は、

  • 金 (こん)
  • 銀 (ごん)
  • 瑠璃 (るり=ラピスラズリ)
  • 玻璃 (はり=ガラス)
  • 瑪瑙 (メノウ)
  • 赤珠 (あかたま=サンゴ)
  • 白珠 (しらたま=真珠)

というのが一般的です。真珠が蝦蛄 (シャコ)に変わったりすることもあり、経典によって多少異なります。

 

ラピスラズリのストーリー

ラピスラズリは、実は最も古くから人に知られ、価値を認められてきた鉱物の一つです。

ここでは、そんなラピスラズリのストーリーを紹介します。

 

ラピスラズリの主なストーリー
  • 絵の具の顔料として有名な鉱石
  • ラピスラズリは最強の聖石
  • 変色には注意が必要です

 

1. 絵の具の顔料として有名

ラピスラズリは、古くは6、7世紀のアフガニスタンにおける寺院の洞窟画に使われていたとされています。

 

ラピスラズリを使ってできる青を、「ウルトラマリン」と言います。ウルトラマリンとは「海を越えてきた」という意味です。

これが鉱物の顔料の中では最も古く、ここから鉱物が様々な使われ方をするようになったとされる説もあります。

 

顔料とは?

顔料とは、色を付ける時に使う粉末のことで、水や油に溶けるもののことを言います。

簡単にいうと、絵の具の原料のようなものです。

 

原料のラピスラズリが宝石なので、天然のウルトラマリンは高価で絵描き達はたくさん使うことができませんでした。

絵画の歴史でも、綺麗な青を使うことができたのは、宮廷や王族に仕えた画家だけだったとされています。

ウルトラマリンを使った画家で、有名なのがご存知のフェルメールです。

フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』を見れば分かる通り、青色が鮮やかで引き込まれるようですよね。

 

このフェルメールの青は俗に「フェルメール・ブルー」と呼ばれ、親しまれています。

 

ちなみに、世界最初のアイシャドーとして用いられたのはラピスラズリから作られた化粧品だったとされています。

2. 最強の聖石とは?

ラピスラズリはパワーストーン業界の中では「最強の聖石」とされています。

それはなぜかというと、ラピスラズリは世界中で初めて石の持つ不思議なパワーを感じたとされているからです。

 

ラピスラズリが最初に発見されたのは、ラズリの語源ともなったとされているアフガニスタン北東部の鉱山とされています。

雨の少ない、砂漠の国々において青を讃えたラピスラズリが神聖で、高貴なものに見えたのは想像に難くないですよね。

 

詳しくは後のパワーストーンの項目で述べますが、こうしたパワーストーンや宝石としての価値を持った背景や歴史などは、文化人類学などの観点から見ても面白いものがあります。

 

3. 変色には注意が必要

ラピスラズリは、実は耐久性がそれほど高くありません。圧力や温度に弱く、酸・アルカリなどの水溶液にも影響を受けます。

 

また、注意したいのが変色です。直射日光などの強い光を受けると青がだんだんと淡くなっていってしまいます。浄化の際も直射日光は避けるといいでしょう。

 

ラピスラズリは青が命。間違って傷をつけたり変色させたりしないように注意するようにしましょう。

 

どんな ‘青’ がいいの?

ラピスラズリといっても様々な青を持っています。

最も高価とされるのが、紫がかった濃い青で、反対に価値の低いものは緑に近い青です。

また、色が均一なほど高価で、しかも白や黒の斑点がないものが良いとされています。

 

ラピスラズリの宝石言葉

ラピスラズリの宝石言葉は以下のようなものが知られています。

ラピスラズリの宝石言葉
  • 威厳
  • 崇高

 

いかにもラピスラズリにぴったりの言葉ではないでしょうか?

ラピスラズリは写真を見れば分かる通り、青に白や金などの斑点が入ることがありますが、昔の人はこれを夜空に見立てました。

そして、その中に神を見たとされています。

 

そのため、聖なる石として威厳や崇高なものを感じ取ったということです。

 

パワーストーンとしてのラピスラズリ

パワーストーンとしてのラピスラズリは以下のようなことを知っておくといいでしょう。

パワーストーンとしてのラピスラズリ
  1. 魔除けの力があるとされる
  2. 知性を授ける、深淵を覗く
  3. 試練を授け、成長をもたらす

 

1. ラピスラズリには魔除けの力がある

古くから信じられていたのが、「ラピスラズリには魔除けの力がある」ということです。古代エジプトやシュメールでは魔除けの石として崇められきました。

 

また、ラピスラズリが天空の象徴とされていて、「神につながる石」と認められていました。

このため、魔除けだけでなく神に近づくために宝飾品としても用いられてきました。エジプトでは当時、金と同じ価値があったとされています。

最も有名なのが、エジプトのツタンカーメン王の墓に無数にはめ込まれていたラピスラズリです。

博物館に行った時、エジプトが取り上げられていたらラピスラズリのあしらわれたものを探してみると面白いと思いますよ。

 

2. 知性を授ける

「神につながる石」が転じて、神の知性を授かる石というイメージにつながったとされています。「叡智の石」や「思慮の石」とも呼ばれています。

第三の目が開いたり、インスピレーションを与えられたりといった暗示を受ける人が数多くいるそうです。

 

また、ラピスラズリの深く厳かな青は自分を見つめるきっかけにもなるので、瞑想などの際に用いられる石でもあります。

心を落ち着けたり、雑念を取り払ったりするのに身につけたり触ったりするとより効果が得られるそうです。

 

3. 試練を授け、成長につなげる

ラピスラズリは「直近に幸福を与える」というイメージよりも、何か試練を与えるという印象が強いです。これは西洋のキリストのイメージなのでしょうか?

 

ただ、こうした試練を乗り越えることで人は成長し、強くなるものです。

 

今、辛いことがあってもくじけないで、必ず乗り越えられると信じて頑張りましょう。

 

ラピスラズリと相性がいいとされているのが、金 (Gold) です。

ラピスラズリの深い青は、キラキラと光るきんととても相性がよく、お互いの意味やモチーフを強め合う働きをします。