宝石

ペリドット(カンラン石)のストーリーから石言葉・意味まで

peridot-titleimage

8月の誕生石でもあるペリドットは、鮮やかな緑色が眩しい宝石です。日本人にはカンラン石という名前の方が聞いたことがあるかもしれません。

 

見た目の美しさと背後にしっかりとしたストーリーを持つこの石は、宝石の初心者からマニアまで幅広くの人気を集めています。

 

この記事ではペリドットのストーリーから石言葉、パワーストーンの暗示などについて紹介したいと思います。

ペリドットの基本データ

鉱物名 (英語)ペリドット (Peridot)
別名、略称橄欖石 (カンラン石)、夜会のエメラルド
主な産地ハワイ、アリゾナ、ミャンマー、中国
主な色緑色、鶯色、オリーブ色
構造斜方晶系
硬度6.5 ~ 7.0
比重3.22 ~ 3.45
屈折率1.65 ~ 1.70
光沢ガラス光沢
岩石の成分Mg2(SiO4) , Fe2+2(SiO4)

 

ペリドットの名前の由来

ペリドットの名前の由来は定かではありません。

似た石の Epidote (エピドート) から来たともされていますが、どれも決め手はないようです。

一番確かだとされているのは、「宝石」を意味するアラビア語の faridat とされていますが、参考文献などは見当たりませんでした。

 

ペリドットの他の由来(説)
  • 明るい点・明るいボタンを表す古英語のペリドートが変化した
  • 「不明な」というフランス語の形容詞、ペリドーが鈍ってできた
  • アラビア語で「宝石」を意味するファリダットが由来

 

日本語だと “橄欖石” と書かれますが、この “カンラン” とはオリーブのことです。ペリドットが日本に輸入された江戸時代に、綺麗なオリーブ色が特徴的だったことから訳されてこうなったと伝えられています。

 

実は、漢字の “橄欖” は東南アジアで栽培されている木のことで、似てはいるものの、ヨーロッパのオリーブとはまったく別物だと言うことがのちにわかりました。

しかし、その後改定されることもなく、そのまま使われ続けています。

 

ペリドットのストーリー

ペリドットは古代エジプトやローマの時代から愛されてきた宝石で、多くのストーリーを持っています。

ペリドットの主なストーリー
  1. 雰囲気のある別名がある
  2. 宇宙から飛んで来た唯一の宝石?
  3. 太陽のパワーを持っている

 

1. 雰囲気のある別名がある

ペリドットの別名とは、「夜会のエメラルド」です。なんとも妖艶な、美しい名前ですよね。

 

中世のヨーロッパでは夜会で宝石を自慢し合う会が、貴族の間で開かれていました。

ただ当時、夜会では灯りはロウソクしかなかったので、昼にはきらめく宝石もその輝き十分に発揮できないものが多かったのです。

 

そんな中、ペリドットだけは違いました。高い屈折率のおかげで少しの光でも美しくきらめいたのです。

そんなことがあって、ペリドットは今でも「夜会のエメラルド (Evening Emerald)」と呼ばれているのです。

 

なぜエメラルドなのか不思議に思う人もいるかもしれません。

エメラルドは中背のヨーロッパにおいては宝石の代表格であり、宝石一般を全てエメラルドと読んでいたことがあるのです。

詳しくは、エメラルドの記事をご覧ください。

emerald-titleimage
エメラルド(翠玉・緑玉)の色・性質の特徴から言葉・意味まで鮮やかな、燃えるような緑色が特徴の宝石といえば、エメラルドが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか? エメラルドは古くから...

 

ペリドットは暗闇で光るため、古代ローマやギリシャ時代には夜に採掘がおこな割れることが多かったようです。

このことから、暗闇に光をもたらす石としても知られています。

 

2. 宇宙から飛んで来た唯一の宝石?

ペリドットは、隕石の中から見つかることもある唯一の宝石としても知られています。

この隕石はパラサイトと言われていて、隕石のほとんどの部分がカンラン石でできています。

 

ただ、全隕石の中で1% 未満とも言われるほど貴重なもので、さらに隕石自体を見つけるのも大変難しいために入手は非常に困難と言われています。

 

加えてとてもロマンチックなので収集家やマニアの間で法外な値段で取引され、市場にでまわることはないとも言われています。

 

博物館などには展示されていることもあるので、見つけたら目に焼き付けておきましょう。

 

3. 太陽のパワーを持っている

ペリドットはエジプトでは「太陽の石」と言われていて、その内側に太陽のエネルギーを秘めていると信じていました。

その理由の一つは、ペリドットがオリーブの実のようなウグイス色をしていることです。

太陽のパワーをため込んで育ったオリーブのように、ペリドットも光を浴びてエネルギーを蓄えたということが信じられても不思議はないですよね。

 

エジプトでは太陽神の信仰もあったので、太陽の石は信仰の対象になったり、神器のような働きもしていたと言われています。

実際、日照りが続いたり日照不足などがあったりするとペリドットに祈りを捧げたり洞穴に隠したりしたそうです。

 

また、太陽神は輪廻転成、永遠の象徴でもあったため、太陽の石を身につけているとけがや病気が治ったり、ストレスが緩和されるとも信じられていました。

そのため、薬としても用いられたり、ブレスレットやネックレスなどとして身につけられていました。

 

後世になってもそれは変わらず、世界大戦の装具に宝飾品として飾り付けられたなどいろいろな話が残っています。

 

ペリドットの宝石言葉

ペリドットの宝石言葉(石言葉)は、以下のようなものが一般的です。

ペリドットの石言葉
  • 夫婦の幸福
  • 安心・平和
  • 幸福

 

やはり、平和や幸福など暖かな気持ちになるような言葉が多く残っています。

夫婦の幸福という石言葉もあるので、結婚記念日などにお互いにプレゼントし合う夫婦もいるみたいです。

 

パワーストーンとしてのペリドット

パワーストーンとしてのペリドットには、太陽と関わりの深いという石ならではの暗示があります。

 

パワーストーンとしてのペリドット
  • 太陽の光を宿す石
  • 明るいパワーを与えてくれる
  • 周りに暖かい気持ちを与えたい・自分も気持ちよくなりたい

 

「明るい人になる」、「輝きを与える」と言った暗示は、まさに太陽そのものですね。

宝石業界では、ペリドットは悪魔を払う石とも言われていて、特に「ゴールド + ペリドット」という組み合わせは最強の効果を発揮すると言われてきました。

なので、金の台座にペリドットをあしらった宝飾品などがよく見られるのです。