宝石

サファイヤ(碧玉) の色・性質の特徴から言葉・意味まで

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深く美しい、濃いブルーの輝きが美しい宝石といえば、サファイヤを思い浮かべる人は多いと思います。

ラピスラズリとともに9月の誕生石としても知られていて、日本の女性にも特に人気の高い宝石の代表といってもいいかもしれません。

 

この記事では、そんなサファイヤの鉱石としての特徴から、パワーストーンとしての意味や石言葉についても解説していきたいと思います!

サファイヤの基本データ

鉱物名 (英語)
サファイヤ (Sapphire)
別名、略称青玉、碧玉(へきぎょく)
主な産地タイ、ミャンマー、スリランカなど
主な色
構造六方晶系 または 三方晶系
硬度9
比重4.0
屈折率1.76 ~ 1.77
光沢ガラス光沢
岩石の成分Al2O3

 

サファイヤの名前の由来

サファイヤの由来の名前は、ラテン語で「青色」という意味の sapphirus (サッピルス)、もしくはギリシャ語の sappheiros(サッピロス) に由来するとされています。

 

日本語ではその青色の美しさから「碧玉(へきぎょく)」と呼ばれています。

 

サファイヤの性質


では、ここからはサファイヤの主な性質について紹介します。覚えておきたい性質としては、次の3つが挙げられます。

サファイヤの主な性質
  1. 様々な色がある
  2. 非常に固く、工業用に利用される
  3. 俗説が多い

 

1. 様々な色がある

サファイヤと聞くと、多くの人は「青色」を思い浮かべるかもしれませんが、実はサファイヤには色々な種類の色があります。

 

サファイヤの色
  • 青・濃青:ブルーサファイヤ
  • 黄色:イエローサファイヤ
  • ピンクがかったオレンジ:パパラッチャ
  • 黒に近い青

 

このようにたくさんの種類があり、呼び方がついているものも多いです。

その中でも、やはり知名度・価値ともに高いのがブルーサファイヤです。ブルーサファイヤの中には特別な名前がついているものがあり、一般にそれらは最高級品に当たります。

 

コーンフラワー・ブルー

コーンフラワーとは、和名で矢車草(やぐるまそう) を指します。『コーンフラワー・ブルー』とは、矢車草のような青色を示すサファイヤに付けられる名前、ということです。

明青色から黒色に近い暗青色に煌めき、深く澄んでいることが特徴です。

 

一般的に、インド北部のカシミール地方で採れる最高級品のみに名乗ることが許されていましたが、この鉱山は約100年前に枯渇し、今ではスリランカやマダガスカル産のサファイヤも一部コーンフラワーと呼ばれているものもあります。

 

ロイヤル・ブルー

「ロイヤル・ブルー」といえば、イギリス王室の公式カラーとして知られていますが、サファイヤのロイヤル・ブルーにも王室が深く関わっています。

当時、イギリス占領下にあったミャンマー(ビルマ) から産出したブルーサファイヤの中で、深く、澄んだ青を持つものにその名を与えたと言われています。

 

紫がかった青と呼ばれることも多く、高貴さが伺える、気品のある色合いが特徴です。コーンフラワーと並び、最高級品種として知られています。

 

ミッドナイト・ブルー

ミッドナイト・ブルーはその名の通り、黒みがかった真夜中の海の色のような色合いが特徴です。

別名、インクブルーとも呼ばれています。(一説によると、最初はインクブルーと呼ばれていて、宝石商が価値を出すためにミッドナイトに名前を変えたんだとか…)

 

上に紹介した2つに比べると比較的入手難度は低いのですが、紺碧とも群青ともつかない青に魅了される人は多く、人気がある色味の一つです。

 

アレキサンドライトサファイヤと呼ばれるサファイヤの変種は、太陽光の下では青色、白熱灯の下では赤みを帯び、時には紫色を示すなど大変興味深い性質を示します。

 

2. 非常に固い

あまり知られていませんが、サファイヤはダイヤモンドに次いで2番目に固い天然の鉱石の一つです。

 

そのため、工業用に利用されることが多い代表的な宝石となっています。

具体的には、腕時計の風防(風を避けるガラス)や、アナログレコードの針などに使用されてきました。

 

また、熱伝導率も高いなどの物性を持っているため、半導体基板などのデバイスの素材の一つとしても利用されてきました。

 

3. 俗説が多い

サファイヤの産出地はアジアが多く、ヨーロッパでは手に入りにくい宝石の代表でもありました。

 

そのためか、サファイヤには他の宝石よりも噂話から派生したような俗説が非常に多く見られます。

 

代表的なものとしては、「ヒンズー教徒」の間では不幸の石として知られているサファイヤが、お隣の「インド仏教」の人々の間では吉兆の石として大切に扱われてきたというものでしょう。

 

サファイヤで最も有名な逸話は、かのフランスの英雄、ナポレオンとその妻、ジョセフィーヌにまつわる「皇帝の石」というサファイヤについてのものです。

長くなるのでここでは割愛しますが、気になる人は是非調べてみてください!

 

サファイヤの石言葉

サファイヤの石言葉は、以下のようなものです。

サファイヤの石言葉
  • 慈愛
  • 誠実
  • 貞操・高潔
  • 心の成長

 

昔からサファイヤは真実を見る “目” に働きかけるとされていました。古代ギリシャや中世では目の病気の治療に使われていたほどです。

 

そのため、サファイヤには「真実」をみる力があるとされていました。そのため、色事をしていないという真実の表れとして「貞操」などの石言葉ができたと言われています。

 

また、包み込むような深い青は慈愛や内的な落ち着きを表していて、持っている人の気を鎮める働きがあるとされていました。

 

加えて、滅多に手に入らなかった石ということもあって、時の権力者や要人たちがこぞって集めていたためか、高貴というイメージも持ち合わせます。

 

権力者が好んで身につけた、似たような宝石に「ルビー」がありますが、ルビーはどちらかというと将軍や皇帝など “武力” を振るった権力者が好んだイメージです。

他方でサファイヤは、王族や貴族など社会的地位の高い人々が好んで収集していたという印象が伺えます。

 

パワーストーンとしてのサファイヤ

パワーストーンとしてのサファイヤはどのような効果があるのでしょうか?

パワーストーンとしてのサファイヤ
  • 怒りやイライラを鎮める効果がある
  • 意識を高める
  • 海や宇宙などの神秘的なものと自分をつなげる

 

パワーストーンとしてのサファイヤは大きく分けて2つの役割があります。

1つはヒーリング効果です。昔から病気の治療に使われてきたことに加え、特徴である深い青はイライラやストレスを鎮める鎮静効果が期待できます。

 

2つめは神秘の力を持ち主に付与したり、不思議な力との交信を図る力です。不死や永遠の象徴、海などの生命の源といった読み取りができるので、そうしたものとの扉としての石の役割も期待できます。