宝石

トパーズ(黄玉)の色・性質の特徴から言葉・意味まで

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トパーズは「誠実」などの石言葉で知られる宝石ですが、それ以外にもパワーストーンとして、また、鉱物としてとても面白い特徴がたくさんあります。

また、11月の誕生石となっていることからもわかる通り、日本人に馴染みのある宝石の1つです。

この記事では、そんなトパーズのストーリーや石言葉を中心にトパーズについて紹介していきたいと思います。

 

トパーズの基本データ

鉱物名 (英語)トパーズ (Topaz)
別名、略称黄玉
主な産地ブラジル、ロシア、タイ、ベトナムなど
主な色様々
構造斜方晶系
硬度8
比重3.5 ~ 3.6
屈折率1.6 ~
光沢ガラス光沢
岩石の成分Al2SiO4(F,OH)2

 

トパーズの名前の由来

トパーズの語源は様々あり、はっきりと確定していないのが現状です。

有名な説では、「探し求める」という意味を持つtopazos(トパゾス) からきているというものや、「火」を意味するサンスクリット語のtapas が由来であるとするものがあります。

 

トパーズは透明のものが最も一般的ですが、和名では黄玉と言います。

これは、日本ではその昔、黄色のトパーズを珍重したり、青いトパーズなどの色付きのものは明治の中頃にようやく認知されてきたという歴史が背景にあるとされています。

 

ちなみに、昔はペリドットとトパーズをまとめて「トパーズ」と呼んでいたとされています。 

写真を見ると、グリーントパーズとペリドットはかなり似ていることがわかると思います。


グリーントパーズ

ペリドット

 

トパーズのストーリー・性質

トパーズは世界各地で産出する宝石であり、その歴史も古いために様々なストーリーを持っています。

また、たくさんの種類があるので鉱物としてもとても面白いです。

トパーズの主な性質
  • 太陽の石、力の石
  • 化学組成によっていくつかの色を持つ

 

1. 太陽の石・力の石

トパーズは古代エジプトの時代には「太陽の石」として知られていました。

ご存知の通り、エジプトには太陽信仰があり、太陽神ラーが崇められてきました。そのラーを象徴する色が赤だったので、赤いトパーズを特に大切にしたとされています。(「火」という語源もこの辺りからきたと推測します)

 

時代が下り、ギリシャやローマあたりでは「力の石」とされ、男性の装身具として主に身につけられていたとされています。

また、その後は魔術や呪いなどから身を守るアイテムとしてブレスレットや指輪などにして着用されていました。

 

その効果は今でも伝えられている地方もあり、魔除けや厄除けのお守りなどにしているそうです。

 

2. さまざまな色がある

トパーズには実に様々な色があります。それぞれ、パワーストーンとしてのトパーズを取り上げる時に紹介しますが、ここでは簡単にその原理について紹介します。

 

トパーズの岩石の組成はAl2SiO4(F,OH)2となっています。色の違いが出るのが、主に最後のF(鉄)とOH(水酸基)のどちらがつくかで、これが俗にOH-Type とF-Typeと呼ばれるものです。

 

このうち、F-Type と呼ばれる分類のトパーズは光を当て続けると退色してしまいます。そのため、取り扱いには注意が必要です。

また、インペリアルトパーズと呼ばれるトパーズの最高級品はOH-Type に分類されていますが、それは色落ちがなく、永遠に美しさを止める宝石だからだとされています。

 

色落ちとともに知っておきたいトパーズの特徴は、「劈開」です。

トパーズは比較的硬い鉱物ですが、ある面の方向に沿って割れやすいという性質を持っています。

このため、落としたり叩いたりと言った衝撃を与えてしまうと内部にヒビが入ったり、最悪の場合割れてしまうことがあります。

取り扱いの際には、細心の注意を払うようにしましょう。

 

トパーズの宝石言葉

トパーズの石言葉として知られているのは、主に次のようなものがあります。

トパーズの宝石言葉
  • 誠実
  • 潔白
  • 友情

 

誠実、潔白といった言葉は、澄み切った見た目から来たのではないかと思います。透明のトパーズはダイヤモンドと見間違えるほど透き通っています。

また、魔除けの石とされていたことからも、「清い」というイメージがぴったりなのかもしれません。

 

トパーズの宝石言葉、「友情」には知られざる秘話があります。

それはプロイセンが勢力を拡大しようと周辺諸国を睨みつけていた18世紀のヨーロッパでのお話です。

 

プロイセンの脅威を感じたオーストリア、フランス、ロシアの三ヶ国は、それまで敵同士だったにも関わらず同盟を結ぶことにしました。

その当時、3国の女帝たち(マリア・テレジア(仏)、ポンパドール(墺)、エリザベータ(露))が結んだ協定は「三枚のペチコート作戦」と言われているのですが、この協定の成立にはオパールの指輪、通称”ドルージバの指輪” が活躍したとされています。

ドルジーバとは、ロシア語で「友好」を意味しています。オパールは敵同士の3カ国を結びつけ、対プロイセン包囲網を敷く、立役者となったのです。

 

パワーストーンとしてのオパール

先ほど、オパールにはたくさんの色があると言いましたが、パワーストーンとしてのオパールには、色ごとに違った暗示を受け取る人が多いようです。

そこで、これからはオパールの種類ごとにイメージやパワーストーンとしての効果を説明していきたいと思います。

 

トパーズのパワーストーンとしての全体的なイメージは、ズバリ「明晰」です。持っていると気分がスッキリして、クリエイティビティーが増すとされてきました。

また、心を落ち着けたり邪念や嫉妬などから身を守るものとして身につけられる場合もあります。

 

インペリアルトパーズ

インペリアルトパーズは、すべてのトパーズの中でも最高級とされています。”帝国” の名を冠するだけあって、強いエネルギーを感じる人も多いようです。

インペリアルトパーズは「富」や「実り」を象徴しているとされ、繁栄のための礎として時の権力者にも愛されたとされています。

 

また、少し前にも触れましたが、OHタイプなので色の変化もなく、時間が経っても色は変わりません。

ピンクトパーズ

ダイヤモンドに色をつけたかのような見た目から、「ピンクダイヤモンド」と呼ばれています。

トパーズは人間関係において良縁をもたらす石とも言われていますが、その印象が最も強いのがピンクトパーズです。明るい色なら恋人、深く質感のあるローズピンクなら友人や仕事仲間でしょうか。

 

ブルートパーズ

ブルートパーズは天然でも産出するのですが、アクアマリンよりも淡い青色をしていることが多く、宝石として市場に出回るほど価値がないとされてきました。

しかし、近年では放射線で色をつける技術が発達し、今では「トパーズといえば青色!」という認識ができるほどにまでなっています。

 

青色はトパーズのメインイメージである「明晰さ」や「心の落ちつき」などと相性が良いため、パワーを感じやすいカラーの一つとされています。

シャンペントパーズ

天然で産出するトパーズの最もナチュラルな色の一つです。放射線で色を出すブルートパーズと違って、このブラウンの色を人工的につける技術はまだ確立されていません。

このため、天然で大きなトパーズをお探しの人はまずシャンペントパーズを狙ってみることをお勧めします。

 

パワーストーンとしては、白と淡いブラウンの揺らぎから見えないけれど、明るい未来を暗示するものとして受け取られてきました。イエローが強いものは、金運にも恵まれるとされています。

 

グリーントパーズ

グリーントパーズはブルートパーズと同じで放射線処理をされたものが多いのですが、ブルートパーズより人気がないため流通量はそれほど多くありません。

カラーレストパーズ

カラーレストパーズは、別名クリアトパーズとも言われています。

原石は水晶に似ているほか、研磨してカットすればダイヤモンドと見まごうばかりの輝きを放ちます。

 

高い透明度を誇る石は、未来を見通したり、持ち主の気を鎮めるのに役立ったと言われています。

 

ミスティックトパーズ

mystic (ミスティック) とは、神秘的という意味です。表面に金属的な加工をしているので写真のように遊色が見られます。

コーティングはお化粧のようなものなので、天然石と人工石のちょうど中間とも言われています。

 

負のエネルギーを取り去ったり、プラスに転換させたりする働きを感じる人が多いようです。幸運の石としても認められています。

 

それにしても、天然の宝石に人工的な処理をした石が「神秘的」なものになるというのはなんとも不思議ですね。

宝石が単に鉱物である以上のものだということがよくわかる例ではないでしょうか?